クラウン時代のサザンクロス楽曲ではほぼ末期に当たる、1983年のシングルレコードです。
A面、B面とも後のベストアルバム等で収録されているのをあまり見かけません。B面は1998年発売のベストアルバム(但しカセットのみ)に収録されていましたが・・・。そう言った意味では、これら2曲はレアな楽曲かもしれません。
A面『起こさないでね』
曲調はいい塩梅の典型的ムード歌謡。中川氏らしい安定のマイナーコードのメロディは、1975年のデビューから8年、ずっと一緒に仕事をしてきたサザンクロスのボーカル、コーラスにピタリと嵌っています。
「遊びでもないけど、本気でもない」そんな大人の恋模様を細やかな女性側の視点に立って歌われるこの曲、作詞は漫才師の横山やすし師匠が手掛けています。
あの”やっさん”のキャラクターから、こんな繊細な歌詞が紡がれるとは意外中の意外でした。(ノ゚ο゚)ノ レコーディング中やっさんは、水割りを飲みながら豪快にしゃべりまくっていたそうです。
B面『それはキッスで始まった』
ブルー・コメッツにも同様のタイトル曲があるのは、このレコードを買ったずっと後年に知りました・・・。(;^_^A
個人的にこの曲は、1981年のサザンクロスの楽曲『男と女のミステリー』や、同じく1981年のロス・プリモスの『女ごころはメランコリー』に相通ずるボサノヴァチックな楽曲だなという印象です。何となくこれら3曲は曲の雰囲気が似ていると思うのです。
歌詞はなかなか際どい内容なのですが、曲調が軽いので案外サラッと聴けるでしょうか・・・?(;´▽`A``
【レコードデータ】
レコード会社:クラウンレコード
レコード番号:CWA-199
発売日:1983年?月?日
A面 『起こさないでね』 作詞:横山やすし 補作詞:高畠諄子 作曲:中川博之 編曲:神山純一
B面 『それはキッスで始まった』 作詞:高畠諄子 作曲:中川博之 編曲:神山純一