〽祈っていたのよ 飛ばないことを
なのに翼が 愛をさらう〽
フランク永井氏の『羽田発7時50分』、松尾和子・藤田功の両氏による『AF機が呼んでいる』、和田弘とマヒナスターズ『夜霧の空の終着港』、テレサ・テン氏の『空港』等、「空港」を舞台にした楽曲と言うのはどこか大人な世界観を醸し出します。
今回取り上げる中谷由美子氏の『国際線最終便』も、大人の別れのシーンを女性の視点から描いた作品。
ロンドンへ旅立つ恋人である男性を、成田空港のロビーで見送る女性。
歌詞の内容から二人の仲もこれで終わりとも取れます。
男性が国内ではなく、海外という手の届かない所へ旅立つ、そんな為す術もない女性の心理を、サビ部分で切羽詰まった感じの似通ったメロディーが、繰り返し奏でられる所からも窺う事が出来ます。
個人的に歌唱の中谷由美子氏は、森雄二とサザンクロスの『あゝばかみたい』、『あゝショックだね』のデュエットのお相手としての認識しかなかったのですが、ソロでも他に何曲かリリースしている模様。
以前紹介しました同じクラウンの園田みゆき氏と共にちょっと気になる歌手の一人です。
【レコードデータ】
レコード会社:クラウンレコード
レコード番号:CW-1736
発売日:1978年3月?日
A面 『国際線最終便』 作詞:丹古晴巳 作曲:臼井邦彦 編曲:小杉仁三
B面 『わたり鳥』 作詞:みなみらんぼう 作曲:竹田賢 編曲:原田良一
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