〽ラストナイト サッポロ 僕たち 私たち
今日でお別れ 愛したままで〽
『東京ラスト・ナイト』、『ラストナイトヨコハマ』と玉置宏氏のデュエットもの且つ、「ラストナイト」シリーズのアンカーとして発売されたのが、『ラストナイトヨコハマ』と同年の1984年発表作品、『ラストナイト・サッポロ』という曲でした。
玉置宏氏のデュエットのお相手は、『ラストナイトヨコハマ』に引き続き星恵津子氏を起用。
本作も『ラストナイトヨコハマ』と同様、互いに愛しながらも別れる男女の模様を描いており、今回は北国・札幌を舞台にしたムード歌謡作品となります。
前作の『ラストナイトヨコハマ』は、メランコリックな印象が強い作風でしたが、本作『ラストナイト・サッポロ』はマイナー調の作品ながら、雰囲気的には森雄二とサザンクロスの『好きですサッポロ』を彷彿とさせる、リズム感のある軽快なメロディーが印象的な楽曲です。
別れ歌ではあるものの、あえてポップな感覚のメロディを付ける事により、カラッとした雰囲気を聴く者に与えます。
B面『すすきのの夜は更けて』、こちらは『ラストナイトヨコハマ』のB面『ふたりの横浜』と同系列の作品で、A面とは打って変わってスローテンポのムード歌謡作品となります。
イメージ的には『銀座の恋の物語』の様なイメージの曲調です。
しっとりとした感覚の曲調で、夜の雰囲気はこちらの方がより強く表れています。
「♪夜のお店の 小さなドアは 嘘とまことの 国境(くにざかい)♪」
一方歌詞にも目を向けますと、星野哲郎氏によるこの1フレーズの詞は、さりげなく1番に織り込まれているのですが、夜の街で繰り広げられる色恋をよく表現しており、流石ベテラン、と言った力量を感じます。
【レコードデータ】
レコード会社:クラウンレコード
レコード番号CWA-247
発売日:1984年7月20日
A面 『ラストナイト・サッポロ』
B面 『すすきのの夜は更けて』
両面とも 作詞:星野哲郎 作曲:中川博之 編曲:神山純一
(↑ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。(__))