以前、『カトレヤの悩み』という曲紹介の記事でも書きましたが、市川純子氏は西郷輝彦氏の実姉という事。
ただ、それ以外は残念ながら詳しいプロフィールは不明で、現在はどうなさっているのか分かりません・・・。
さて、今回は1972年発売の中川博之氏作曲による作品、『孤独な洗礼』、『死んでしまうにはまだ若すぎるから』という作品にスポットを当てたいと思います。
A面曲『孤独な洗礼』
中川作品の特徴でもある、マイナーコードによる楽曲です。
ただし、いつものムード歌謡的な色は影を潜め、どことなくフォーク調の雰囲気を醸し出している作品です。
教会で恋の行方を探し、祈りを捧げる女性を歌ったものですが、この作品は、メロディーの作りに大きな起伏はあまりありません。
ただ、逆にそこが”祈りを捧げる女性”というイメージをリスナー側に植え付けるのには効果がある作りなのかなと思います。
今回のこのレコードジャケットの写真は、この曲をイメージして撮られたのでしょう。
教会の扉のような前に、市川純子氏が首から銀のクルスを下げて佇んでいます。
B面曲『死んでしまうにはまだ若すぎるから』
こちらもマイナー調ではあるものの、ムード歌謡ではありません。
ただ、A面曲よりかは中川博之氏らしい、メランコリックな要素が前面に出ている曲調です。
メロディーも起伏がはっきりしており、こちらの方が覚えやすく、印象に残りやすい曲です。
ちなみに、この『死んでしまうにはまだ若すぎるから』というタイトルは、中川博之作品中最も長い曲名かもしれません。
次点では、2010年に黒川英二氏が歌った『いい事ばかりじゃなかったけれど』という作品になるでしょうか。
【レコードデータ】
レコード会社:クラウンレコード
レコード番号:CW-1251
発売日:1972年7月?日
A面 『孤独な洗礼』
B面 『死んでしまうにはまだ若すぎるから』
両面とも 作詞:大和田よしこ 作曲:中川博之 編曲:小杉仁三
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