〽今日も霧がふる 万代橋よ〽
1967年に黒沢明とロス・プリモスと美川憲一氏との競作で発売された『新潟ブルース』。
ムード歌謡の名曲を瀬川瑛子氏が1981年にシングルでカバー。
ロスプリと美川バージョンは、それぞれアレンジが異なる形でリリースされていましたが、この瀬川瑛子盤はロスプリバージョンのアレンジを踏襲。
ロスプリのオリジナルと比べ、女性の声質に合わせたためかキーは低めに変更され、そしてベースの音が少し際立つアレンジとなり重厚感・ムーディさが増しています。
そんなムーディな伴奏に被さる瀬川瑛子氏の泣きの演歌調のヴォーカル。
アンバランスさがあるようで、これが意外とハマっていて癖になります。
B面『夜の落し子』は、中川博之氏楽曲紹介109にて紹介しました、たまき・ゆり氏が歌ったカバー。
伴奏は、たまき・ゆりバージョンと同一のものを流用。
オリジナルのたまき・ゆり氏の『夜の落し子』は、情念たっぷりの歌唱でしたが、瀬川盤はA面同様「泣き」を強調したような歌唱を披露。
そのため、どこか儚げ・哀しげな女性の姿が、瀬川盤を聴くと浮かび上がってくる気がします。
【レコードデータ】
レコード会社:クラウンレコード
レコード番号:CWA-57
発売日:1981年1月25日
A面 『新潟ブルース』 作詞:山岸一二三 補作詞:水沢圭吾 作曲:山岸英樹・中川博之 編曲:小杉仁三
B面 『夜の落し子』 作詞:遠山すばる 作曲:中川博之 編曲:安形和巳
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