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中川博之氏楽曲紹介132 美川憲一「別れの旅路」「愛のめぐりあい」

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〽辛口の酒をのむ 別れの旅路〽

 

 美川憲一氏の作品としては、1996年の『北国夜曲』より、所謂”カラオケ演歌”的な作風が如実に表れてきたと個人的に感じておりまして、1998年発売のこの『別れの旅路』もその路線の作品と感じています。

 

 中川博之氏の作品においてもこの1990年代は、里見浩太朗氏の『花冷え』、真咲よう子氏『あじさいの花』と言った演歌調の作品が台頭した頃でもあり、この『別れの旅路』も丁度そういった時期と重なる作品となりました。

 

 前述の『花冷え』が「気軽に口ずさめる歌を」というオーダーから生まれた1曲だったそうですが、この『別れの旅路』も覚えやすいメロディーで、カラオケファンにも親しまれるような優しい音作りがなされています。

 

 中川氏らしいマイナー調のメロは、歌詞に登場する男との別れを決意した女性の哀しさを表現しながらも、明日をさがす力強さも併せ持つイメージをリスナーに与えてくれる見事な作りです。

 

 美川氏は1998年のNHK「紅白歌合戦」にて、この作品を引っ提げて出場しています。

 

 

 カップリングは『愛のめぐり逢い』という曲ですが、こちらは中川氏の十八番・ムード歌謡曲となる作品です。

 

 伴奏には、カスタネットの音色が響き、フラメンコタッチの雰囲気が全体に漂う洒落た一品。

 

 そして特徴的なのは、間奏に藤山一郎氏の曲、『三日月娘』という曲の1節が挿入されている所でしょうか。

 

 既成の作品が挿入されるケースは、私が知る限りでは中川作品の中でこの曲意外には無く、一風変わった構成の曲となるでしょうか。

 

 しかし、コード進行が同じように作られているので、曲の雰囲気を壊すことは無く、むしろ『三日月娘』という曲自体が異国的なメロディーなので、ムード歌謡と相性が良いのかもしれませんね。

 

 

【CDデータ】

レコード会社:日本クラウン

CD番号:CRDN-531

発売日:1998年2月25日

1.『別れの旅路』

2.『別れの旅路』(カラオケ)

3.『愛のめぐりあい』 挿入歌『三日月娘』 作詞:薮田義雄 作曲:古関裕而

4.『愛のめぐりあい』(カラオケ)

両曲共 作詞:たかたかし 作曲:中川博之 編曲:前田俊明

 

 

 

 

 

 

 

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