〽あゝ忘られぬ 新潟 新潟 新潟ブルース〽
このプレイズメンというグループは、ハッピー&ブルーを結成する前に、敏いとう氏がバンマスとなりレコードデビューした最初のグループとなります。
1967年に発売されたザ・プレイズメンの『新潟ブルース』という曲は、美川憲一氏やロス・プリモスによって歌われた山岸英樹氏作曲(1967年)のものや、三島一郎&古都清乃両氏によって歌われた𠮷田正氏(1968年)作曲のものとは全く別の作品です。
ほぼ同時期に、同タイトルの異なる作品がリリースされるのはちょっと珍しいのではないかと思います。
さて、ザ・プレイズメンの『新潟ブルース』は、リードボーカルの森田綜一(後のサザンクロスの森雄二)氏によるバリトンボイスでの歌唱が大変渋い作品に仕上がっています。
またコーラスは、プレイズメンのメンツも行っていますが、それにプラスして”ミノルフォン女声合唱団”によるコーラスも加わって厚みが増し、壮大な雰囲気を醸し出しています。
作曲者の遠藤実氏によるメロディーは、ムードコーラスによくある洗練された都会的な作風とはやや離れた曲調で、ちょっとあか抜けない感じを受けました。
後のハッピー&ブルーのイメージでこの曲を聴くと、違和感を覚えるかもしれませんね。
B面の『恋の西堀通り』は、さらにムード歌謡のイメージから離れ、『お座敷小唄』的な作品となっています。
しかしながら、ムードコーラスグループは、マヒナをはじめこういった”小唄物”をリリースするグループも多かったので、これはこれでアリでしょう。
歌詞には「古町」、「坂内小路」、「新道通り」、「西堀通り」とA面よりこちらの曲の方が具体的な新潟の地名が随所に出てきており、ローカル色が色濃くなっています。
【レコードデータ】
レコード会社:ミノルフォンレコード
レコード番号:KA-156
発売日:1967年?月?日
A面 『新潟ブルース』 作詞:稲葉爽秋 作曲:遠藤実
B面 『恋の西堀通り』 作詞:田所哲郎 作曲:遠藤実
*両面とも編曲者名記載なし
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