〽なぜか流しの ギターも泣ける 佐賀は武家町 悲恋町〽
個人的な印象ですが、「ハッピー&ブルー=ご当地ソング」というイメージが無いのです。
『わたし祈ってます』、『星降る街角』、『よせばいいのに』・・・。
彼らの代表作にそういったご当地ものが無い、という所にも起因しているのかもしれません。
さて、そんな彼らの代表作『よせばいいのに』のB面には、こっそりとご当地ソングが収録されております。
しかも東京や大阪、札幌、長崎と言ったムード歌謡によく出てくる都市ではなく、「佐賀」という渋い所をついた場所が歌われています。
『佐賀は武家町悲恋町』は、片面『よせばいいのに』の軽快な作風とは対照的なしっとりとした、落ち着いたムードコーラスに仕上がっています。
「松原川」、「堂造園(銅像園?)」、「魚街通り」と言った佐賀ご当地ワード、「サパークラブ」、「水銀灯」と言ったムード歌謡らしいワードも歌詞に登場し、森本英世氏の艶っぽい歌唱も相まって、夜の雰囲気を醸し出しています。
この『佐賀は~』の作曲者はバンマスの敏いとう氏が担当。
思い返せば、最初のヒット曲『わたし祈ってます』のB面も敏いとう氏が担当しており、ヒットレコードの片面には敏いとうリーダーの作品が収録され、その印税たるや・・・と考えると敏いとうリーダーのプロデュース力は流石、「ムード歌謡の帝王」と言わしめるだけのものはあるなと感じます。
【レコードデータ】
レコード会社:キャニオンレコード
レコード番号:C-142
発売日:1979年6月21日
A面 『よせばいいのに』 作詞曲:三浦弘 編曲:竜崎孝路
B面 『佐賀は武家町悲恋町』 作詞:拝良 作曲:敏いとう 編曲:京建輔
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