〽どうしてわたしは ついてないの 何から何まで ついてないの〽
中川博之氏作曲生活30周年記念という位置付けとして製作された、美川憲一氏の1995年リリースシングル、『幸せになりたい』。
中川博之氏著書、「歌との出逢い 愛とのめぐり逢い」という本の中で、この『幸せになりたい』は、元々昭和40年代に作られたもので、所謂”ストック曲”として残っていた作品。
『幸せになってね』(後にハッピー&ブルーが歌った『わたし祈ってます』)や、『さようなら幸せに』(森雄二とサザンクロス)と共に、この作品は、”中川博之作曲・幸せ三部作”の内の一つでもあるとの事。
3.0周年記念のアイデアが浮かばない中川氏が麻雀仲間のディレクターに相談したところ、よく負けがこんでくると上記の歌詞部分を歌うということが仲間内でよくあり、「この曲を美川さんでやってみましょう」と提案され、レコーディングに至ったという経緯があった様です。
元歌の暗めの作風から、少し明るめにマンボのリズムも加え、多少修正し直して世に出た『幸せになりたい』は、美川氏のイメージにもぴったり合う楽曲となり、なかなか評判が良かった様です。
カップリング『恋愛裁判』も、軽いリズムが心地よいムード歌謡曲。
1973年に『裁き』(作曲:米山正夫)というニュアンスが似たタイトルの曲もありましたが、ドロドロした女の情念が漂う『裁き』(これはこれで良いのですが)と比べても、ライトな感覚が溢れる『恋愛裁判』は、悪女と呼ばれながらも好きな男を愛しぬくという女性像が歌われており、90年代以降の美川氏のイメージにもマッチした作品となります。
【CDデータ】
レコード会社:日本クラウン
CD番号:CRDN-272
発売日:1995年3月24日
1.『幸せになりたい』 作詞:高畠じゅん子 作曲:中川博之 編曲:前田俊明
2.『幸せになりたい』(カラオケ)
3.『恋愛裁判』 作詞:新本創子 作曲:中川博之 編曲:竜崎孝路
4.『恋愛裁判』(カラオケ)
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