〽なんで倉敷 福山までも
胸に面影 胸に面影 つきまとう
女山陽 あゝ旅まくら〽
1992年発売の林るり子氏シングル、『恋ざんげ』のカップリングとして収録された『山陽旅まくら』。
タイトル通り山陽地方、瀬戸内沿岸の都市を大阪から下って、山口まで一人旅をする、(失恋をした?)女性を姿を描いた作品です。
大阪(浪速)・法善寺からスタートし、兵庫県・姫路市、岡山県・倉敷市、広島県・福山市、三原市、呉市、安芸郡音戸町(現:呉市音戸町)、広島市、(広島市内の)流川町、三次市(生まれの男性)、山口県・錦川、徳山市、下関市と言った箇所が歌詞に登場します。
作詞は広島県大竹市出身の、石本美由起氏が手掛けたこともあってか、広島県内の地名が多く登場する歌となっています。
二番に「♪呉と音戸は さし向かい♪」という歌詞があるのですが、音戸の瀬戸を地図で眺めると、正にそういった地形になっており、流石ベテラン作詞家の石本美由起氏、このフレーズは上手いなと、呉市出身の私なんかは思わず唸ってしまいました。
本作は穏やかでゆったりとしたメジャー主体のメロディーになっており、何となくのどかと言いましょうか、落ち着いた感じで聴ける作品です。
大阪→山口へ移動すると言ったシチュエーション作品では、早瀬一郎氏の『瀬戸内慕情』なる作品もかつて存在していました。
瀬戸内沿岸、山陽地域一帯は、なかなか歌謡曲では題材になりにくく、そういう意味では『山陽旅まくら』、貴重な作品と言えるかもしれません。
【CDデータ】
レコード会社:日本コロムビア
CD番号:CODA-12
発売日:1992年4月21日
1.『恋ざんげ』
2.『恋ざんげ』(カラオケ)
3.『山陽旅まくら』
4.『山陽旅まくら』(カラオケ)
両曲共 作詞:石本美由起 作曲:四方章人 編曲:佐伯亮
(↑ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。(__))