〽はしゃぎすぎたのねわたし
今日で今夜でお別れなのね〽
1974年リリースの美川憲一氏『はしゃぎすぎたのね』。
本作は男女の別れを女性視点で歌った作品なのですが、メロディーはマイナー調ながら、非常に軽いリズムが印象的なものに仕上がっています。
恋の終りながらも、どこかドライというか、あっけらかんとしたヒロイン像が本作を聴くと浮かんでくるのですが、逆に失恋の哀しみをものともしない様な”素振り”を敢えて見せる主人公にも聴こえ、本作の奥深さが垣間見れる1曲かと思います。
別れの曲ながらもこの様な軽いタッチの路線は、後年の『足手まとい』や、『甘ったれ』等と言ったナンバーにも見られるのですが、『はしゃぎすぎたのね』はその系統を前面に押し出した、中川博之氏らしさが溢れる作風の礎となった1作かと思います。
本作はNHKFMで、1997年か1998年頃において、「中川博之特集」が一番組として組まれた際に、その番組内で生バンドを配し、中川博之氏と美川憲一氏がこの『はしゃぎすぎたのね』をデュエットで披露されていました。
中川氏は歌唱後に、生放送という事もあってか、「緊張して声が上ずっちゃった」と仰られていましたが、美川氏との息もピッタリで、貴重な師弟デュエットを聴けたことは大変有難かったです。
【レコードデータ】
レコード会社:クラウンレコード
レコード番号:CW-1460
発売日:1974年10月20日
A面 『はしゃぎすぎたのね』 作詞曲:中川博之 編曲:神保正明
B面 『カスバ踊り子』 作詞:たかたかし 作編曲:井上忠也
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