〽男ごころを冷たく濡らす
夜のひろしま 雨ン中〽
瀬川瑛子氏の1981年発売のシングル、『相生橋』のB面に収録された『ひろしま、そして雨ン中』。
ジャケットには「RCCラジオ広島オリジナル演歌歌詞募集1位入選作」と記載されています。
この1980年頃は広島のRCCラジオの番組の企画で、広島オリジナル演歌を2,3か月に1作というペースで制作されていたそうで、本作は恐らくその流れを汲んだ楽曲の一つであろうと思われます。
さて、A面『相生橋』は演歌的要素が濃い楽曲でしたが、この『ひろしま~』は、ムード歌謡的な色合いが濃い作品となっています。
ただ、演歌的瀬川瑛子節が炸裂しているので、あまりムード歌謡と言ったイメージは、聴いても湧きにくいかもしれませんが・・・。
本作は、「京橋」、「比治山」、「ひろしま港(広島港)」を舞台に、他所の男との結婚を「しなければならなくなった」女性との別れ嘆く男性の歌となっています。
バックの演奏で流れるチェンバロの音色が印象的で、それが男性の哀しみを表している様にも、また、雨のそぼ降る広島市内を情景を表しているようにも聴こえ、音的には繊細な印象を受けます。
本作は、B面ながら瀬川瑛子氏のベストCDにもちょこちょこと選曲されているので、比較的ご存知の方も多い広島の歌謡曲かもしれません。
【レコードデータ】
レコード会社:クラウンレコード
レコード番号:CWA-78
発売日:1981年4月25日
A面:「相生橋」 作詞:星野哲郎 作曲:船村徹 編曲:丸山雅仁
B面:「ひろしま、そして雨ン中」 作詞:三宅立美 作曲:船村徹 編曲:丸山雅仁
(↑ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。(__))