〽何が見えると ガス灯訊いた
昔が見えると キャンドル答える〽
軽快なリズムの前奏からスタートする『小樽夢見坂』。
曲も全体的にやや軽めのムード歌謡作品となり、中川博之氏らしさが随所に出ている作品となります。
ロマンティックで切ないメロディーが、北の街・小樽の情景とマッチし、上品で洒落た楽曲となっております。
そして歌詞も独特で、上に記載した歌詞を見てもお分かりの通り、星野哲郎氏らしいユニークな詞が綴られています。
それがメロディーと共に大変頭に残りやすい作りとなっている所は、流石ベテランの作詞・作曲家コンビによる作品だなと唸らずにはいられません。
カップリング曲の『波止場北ホテル』は、グッと大人っぽいムード歌謡となり、ムーディーさが一層際立った作品です。
甲高い女性コーラスが挿入されており、これが寒々とした北の地を連想させると共に、結ばれぬ男女の悲しみをも表現しているかのようにも聴こえ、歌の世界を盛り上げています。
この「北ホテル」とは、具体的に何処とは歌詞には限定されていませんが、個人的に表題曲『小樽夢見坂』の延長線上にある曲の様にも思えます。
さて、1998年の『前橋ブルース』以来コンスタントに中川博之作品をリリースし続けていた北川大介氏でしたが、2020年9月現在、2016年の『愛をありがとう』の除くと、オリジナルとしてはこの作品を最後に中川作品のリリースが途絶える事になってしまいます。
【CDデータ】
レコード会社:日本クラウン
CD番号:CRCN-1172
発売日:2005年1月26日
1.『小樽夢見坂』 作詞:星野哲郎 作曲:中川博之 編曲:前田俊明
2.『波止場北ホテル』 作詞:高畠じゅん子 作曲:中川博之 編曲:前田俊明
3.『小樽夢見坂』(カラオケ)
4.『波止場北ホテル』(カラオケ)
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