〽遊びなの それとも 本気なの
聞いてみたいけど〽
1986年に製作された福田忍氏の『真酔い恋』は、派手なエレキギター、チョッパー奏法による軽快なベース音が、80年代らしい歌謡曲の音色らしさを出しています。
その上に中川博之氏による切ない旋律が組み合わさり、さしずめポップスムード歌謡とも言うべき楽曲となっています。
それはB面の『代々木上原ものがたり』も同様で、こちらはA面より軽やかな作品。
代々木上原で男性と暮らしていた頃の思い出にふける女性を歌った作品ですが、マイナー調のメロディーながらも珍しく、爽やかな作品に仕上がったムード歌謡です。
この代々木上原は、中川氏が住んでいたか、事務所があったかした場所で、言わば中川氏にとってはお膝元のご当地歌謡と言えるでしょう。
歌唱の福田忍氏はこの楽曲が、中川博之氏とのコンビネーション作品1号となりここから数年にかけ全5曲ほど中川メロディーの作品を世に出しています。
この当時、数多くの楽曲を提供してきた森雄二とサザンクロスも解散し、彼らに変わる新たな中川メロディーの歌い手として見ていたのかどうかは分かりませんが、歌唱はサザンクロス同様、高音の甘いボイスでムード歌謡向きの歌い手さんだと思います。
【レコードデータ】
レコード会社:クラウンレコード
レコード番号:CWA-395
発売日:1986年11月21日
A面 『真酔い恋』
B面 『代々木上原ものがたり』
両曲共 作詞:水木れいじ 作曲:中川博之 編曲:馬飼野俊一
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