〽思い出を お酒と一緒に 飲み干して
苦い涙を 流した わたし〽
俳優・コメディアンだった玉川良一氏作詞による、1984年発売の秋しげる&ビューティフルロマンの『哀しみ通り』。
玉川氏の様にコメディーリリーフ的な方が、この『哀しみ通り』の様なシリアスな作品を書かれるのを見ると、当時の芸能人の懐の深さというか、ギャップに感嘆せざるを得ません。
この作品は、デュエットソングとなってまして、これはロス・インディオス&シルヴィアの『別れても好きな人』の大ヒット以降、80年代のムードコーラス界においてはそこそこ散見することが出来ます。
ビューティフルロマンもその流れに乗ったのかどうかは分かりませんが、元々は男性のみのメンバーだったのが、『ふたりの新宿』という作品あたりからデュエットものをリリースするようになりました。
『ふたりの新宿』は軽快なデュエットソングでしたが、この『哀しみ通り』はスローバラード調で、しっとりとした作品。
デュエットの形態をしていますが、詩の内容は女歌で、「赤坂 乃木坂」、「新宿 歌舞伎町」、「銀座 八丁目」を背景に夜のネオン街にうらぶれる女性を歌っています。
それにしても、リーダー兼リードボーカルの秋しげる氏の甘く伸びやかな高音は、いつ聴いても心地よく、もっと売れても良かったグループだったのでは?といつも思うのです。
【レコードデータ】
レコード会社:アポロン音楽工業
レコード番号:AY07-25
発売日:1984年12月?日
A面 『哀しみ通り』 作詞:玉川良一 作曲:岡千秋 編曲:池多孝春
B面 『あなたの京都』 作詞:佐藤広子 作曲:松井まさし 編曲:池多孝春
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