〽汐風がやけに しみる港町〽
『神戸で別れて』は元々、東京モナルダの楽曲でしたがロス・プリモスがビクター時代の1977年にシングルとしてカバーし、再び世に出ることになります。
今回は、クラウンに移った(出戻った)後の1983年にリリースされた、セルフカバー盤を取り上げます。
とはいっても、アレンジ的には1977年盤を踏襲・再現しており、歌の雰囲気はそれほどガラッと大きく変わっているわけではありません。
ただ、83年盤の方がアレンジ・コーラスともに厚みが、森聖二氏のボーカルには重厚感がそれぞれ増しています。
ビクター期のソフト路線か、クラウン期の重厚感のあるサウンドか、これは好みの別れるところかもしれません。
ただ、ロス・プリモスはよほどこの曲に思い入れがあるのか、ビクター期のLPではシングルとは別に、2度ほどアレンジの異なる『神戸で別れて』を吹き込んでおりまして・・・。
最初はオリジナルの東京モナルダのバージョンを踏襲したアレンジが彼らにとって最初に吹き込んだ『神戸で別れて』でした。
その次に77年発売のシングル、そしてビクター期末期にリリースされたLPに、前2曲とは全く異なるアレンジのものを吹き込み、そして今回取り上げたクラウン期の吹き込みと全部で4つのバージョンの『神戸で別れて』が確認出来ます。
ロス・プリモス以外にも幾人かの歌手により、『神戸で別れて』はリリースされており、この作品も時代やアレンジなどがマッチしたらヒットしていた作品になっていたのかもしれません・・・。
【レコードデータ】
レコード会社:クラウンレコード
レコード番号:CWA-206
発売日1983年11月20日
A面 『せめてお名前を』 作詞:伊藤アキラ 作曲:森田公一 編曲:斎藤恒夫
B面 『神戸で別れて』 作詞:岡田憲和 作曲:尾田悟 編曲:斎藤恒夫
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