中川博之氏楽曲紹介160 中川博之「たそがれの銀座」
〽一丁目の柳がためいきついて 二丁目の柳がささやいた〽 言わずと知れた黒沢明とロス・プリモスの代表曲でもあり、中川博之氏自身の作曲作品の代表曲でもある『たそがれの銀座』。 それを中川博之氏自ら歌唱し、2012年発売のCD,「中川博之ムード歌謡選集~出逢いと別れ・愛の十二章~」の中の1曲として収録されました。...
View Article中川博之氏楽曲紹介161 松平直樹とブルーロマン「幸せになってね」「銀座のクラブをやめてから」
〽幸せになってね 私いのってます〽 1974年に敏いとうとハッピー&ブルーが歌う『わたし祈ってます』の原曲で且つ、オリジネイターでもある松平直樹とブルーロマンの『幸せになってね』。 マヒナスターズから脱退した松平直樹氏が、ブルーロマンを結成し1970年のデビュー作、『愛しても愛しても』のB面曲として発売されたのがこの曲が世に出た一番最初となります。...
View Articleロス・プリモス「神戸で別れて」(クラウン盤)【兵庫】
〽汐風がやけに しみる港町〽 『神戸で別れて』は元々、東京モナルダの楽曲でしたがロス・プリモスがビクター時代の1977年にシングルとしてカバーし、再び世に出ることになります。 今回は、クラウンに移った(出戻った)後の1983年にリリースされた、セルフカバー盤を取り上げます。...
View Article中川博之氏楽曲紹介162 森雄二とサザンクロス「好きですサッポロ」
〽狸小路も薄野も ふたりの夢のラブロード〽 1981年1月に発売された森雄二とサザンクロスの『好きですサッポロ』。 ”昼の札幌の街”を意図的に意識して作られた作品で、それ故に中川博之氏のメロディも短調ながら、軽快でポップなリズムが耳に心地よいムード歌謡となっています。...
View Article美川憲一「あまい囁き」 ~アルバム「天衣無縫」より~
〽Je ne sais pas. Je ne sais pas. ne sais pas, ne sais pas〽 1992年発売の美川憲一氏のアルバム、「天衣無縫」の中の一曲『あまい囁き』。 ピアノのソロから始まり、その後アコーディオンの音色が印象に残る前奏になっており、全体的にシャンソンを彷彿とさせる楽曲となっています。...
View Article和田弘とマヒナスターズ「二人の夜想曲(ノクターン)」
〽涙も熱き夜想曲(ノクターン) 短い夜と誰かいう〽 フランク永井氏の『好き好き好き』のB面に収録された、和田弘とマヒナスターズの『二人の夜想曲(ノクターン)』。 タイトルが洒落ていて、B面にしておくには勿体ない、洗練された都会調メロディも美しい作品です。 作曲はムード歌謡の大家・𠮷田正氏で、流石この手の作品は手慣れたものだなと思います。 この曲の発表が1960年。...
View Article東京モナルダ「神戸で別れて」【兵庫】
〽潮風が やけにしみる港町〽 ロス・プリモス等の歌唱で知られる『神戸で別れて』は、恐らくこの東京モナルダがオリジネイターかと思われます。...
View Article箱崎晋一郎「ブルーナイト・イン札幌」【北海道】
〽さめた頬に にじむ泪 街の灯が 哀しくて〽 上の画像は、箱崎晋一郎氏の名作『熱海の夜』、『抱擁』のリバイバルブームの頃に発売された・・・と思われる1979年発売の『熱海の夜』(音源は初版のものと同一)のシングルレコードです。 そのB面は、古くは和田弘とマヒナスターズもリリースの実績がある、『ブルーナイト・イン札幌』の箱崎氏によるカバー曲が収録されています。...
View Article中川博之氏楽曲作品163 森雄二とサザンクロス「もっと愛していたら」
〽あなたを かりたてるものが わたしは 憎らしいわ〽 『もっと愛していたら』は、1981年に発売された『好きですサッポロ』のB面に収録された作品。 『もっと~』は、A面の『好きです~』の軽快なタッチの曲とは異なり、バラード調、失恋もののムード歌謡曲で、言わばサザンクロスの十八番とも言うべきテーマの作品です。 流麗なメロディーはさることながら、「はれものにさわるように...
View Articleリビエラ「千歳川ブルース」【北海道】
〽千歳川のほとり 恋のものがたり〽 1980年に発売された”リビエラ”という、苫小牧を中心に活動してたコーラスグループの『千歳川ブルース』。 イントロのっけからビブラート&ファルセットを効かせたアクの強いコーラスが、寒々とした北国の情景を想起させる作品です。 ムーディ且つ、マイナー調で進行する悲壮感あるメロディーが正調・ムード歌謡の様相を呈している良作。...
View Article由美かおる「もいちど河原町」【京都・大阪・兵庫】
〽暮れてゆく 東山 さようなら 鐘の音〽 女優・由美かおる氏の、1972年に発売されたシングル『もいちど河原町』。 タイトルが京都の河原町となっているので、京都を舞台にした作品かと思ったのですが、京都が舞台になってるのは1番のみで、2番は大阪・中之島、3番は神戸・三の宮と舞台が移っていく楽曲となっています。...
View Article東京モナルダ「銀座の女」【東京】
〽銀座の女は 恋がすきすき〽 『神戸で別れて』のB面『銀座の女』は、音的にはラテン系ムード歌謡サウンドがベースの曲ですが、少しGSっぽいサウンドも顔を覗かせているアレンジが印象深い楽曲です。 メロディもムーディな短調で作られていますが、軽快なリズムで演奏されており、A面の『神戸で~』よりは幾分若々しいので、GSっぽい印象を受けるのかもしれません。...
View Article中川博之氏楽曲紹介164 若杉一郎「三日前」「あの人うそつき」
〽女が泣くのか男が泣くか 答えはひとつよ見えてるは やっぱり女が泣きましょう〽 若杉一郎氏という方の歌う『三日前』という作品。 男女の別れのシーンを、女性視点のモノローグで綴った内容の歌になります。 いかにも70年代らしい歌謡曲で、センチメンタルなメロディーが哀愁を誘う曲調で、何となくですが季節は秋の夕暮れ時・・・というシーンが曲を聴いてると浮かんできます。...
View Article美川憲一「駅裏」 ~アルバム「天衣無縫」より~
〽駅裏に雨が降る おもいでふりまくの にわか雨かしら〽 以前紹介しました「天衣無縫」の中の1曲、『あまい囁き』はシャンソン風味の作品で、洋風の作りの洒落た楽曲でした。 その『あまい囁き』の次のトラックに収録された『駅裏』は、ガラっと作風が変わり、ネオン瞬く盛り場が目に浮かぶような歌謡曲路線。...
View Articleジャンゴ松井&ザ・エックス「ゆう・あい・銀座」【東京】
〽どこへ行くのかどこへ行くのか男と女 銀座の舗道の男と女〽 このコミックバンドともとれる風貌のこのグループは、後にテイチクから”松井久とシルバースターズ”として再デビュー。 シルバースターズ時代には『からゆきさん』というヒット曲を残し、またテイチクからキャニオンに移籍すると、『悲しくないわ』という名作も残したグループです。...
View Article田中利弘とナイト・フェニックス「おんな月」
〽夜の世界に生きるには 裏の裏にも裏がある〽 インディーズっぽいムードコーラスバンド、田中利弘とナイト・フェニックスというグループの歌う『おんな月』は、盛り場で働く女性(ホステスさん)の悲哀を歌った作品。 しかし、悲哀の中にもどこか軽い調子で歌われており、この感覚は南有二とフルセイルズに通じるものを感じます。 ♪一月 朱実がママになる 二月 雪子が『解雇(クビ)』になる 三月...
View Article三ツ屋亜美「熱海で逢えたら」【静岡】
〽きっとあなたは 来ないのでしょう 二人暮らした 熱海の海に〽 『熱海ブルース』や『熱海の夜』と、有名どころの熱海ソングは”温泉街”を背景にした内容の歌が結構多い印象があります。 が、三ツ屋亜美氏の歌う『熱海で逢えたら』は、そんな「温泉街・熱海」という観念を廃し、海沿いの海浜公園「長浜」を背景に別れた恋人への想いを綴った女性の心情を歌った曲。...
View Article広島ご当地ソング紹介㊼ ジョン・ミン「広島の女」
〽恋を失くした 女でも 強く強く 生きるよ 広島女〽 真緑のジャケット写真が、低予算ぶりを表している(?)かのような1枚のレコード。 『広島の女』は、かつて大阪にあったローカルレコード会社、ローオンレコード末期の1981年に発売されたシングル盤です。...
View Article山下洋治とムーディ・スターズ ~’80以降の作品~
クラウンレコードにおけるムードコーラス第一号グループ、山下洋治とムーディ・スターズ。 1964年に『恋ざめ』でデビューをしますが、その二年後に同じクラウンから黒沢明とロス・プリモスが『ラブユー東京』でデビューし、大ヒット。 その9年後には森雄二とサザンクロスが同じクラウンからデビュー。 クラウンにはこの2大ムードコーラスグループが台頭します。...
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