〽あたいさ もとはさ 小鳩みたいに いじらしくってさ〽
そのパワフルな歌唱で一世風靡した青山ミチ氏。
『身の上のブルース』は、そんな彼女のシングル曲としては末期にあたる楽曲で、また、中川博之作品を歌唱するのはこのシングル1枚のみとなります。
この『身の上のブルース』は、中川博之氏の作品ではこれまた数少ないメジャー主体の楽曲。
シャッフル(スウィング)のリズムを多用したメロディーも特徴的で、その部分の歌唱はスタッカートを用いた様な、突きっぱなした歌い方となっており、その辺に彼女らしい力強さが感じられます。
B面の『或る女の人生』は、後年に中島久美子という歌手によってもカバーされている楽曲。
こちらは、A面よりかは落ちつたワルツ調で、中川博之氏らしい短調の作品です。
所謂やさぐれ歌謡路線の曲で、これは70年代半ばにかけて登場する、牧陽子(三浦弘子)氏やたまきゆり氏、上記の中島久美子氏の楽曲に通じるものがあり、この曲はその流れを汲む一作品と言っても言えるでしょう。
【レコードデータ】
レコード会社:クラウンレコード
レコード番号:CW-1141
発売日:1971年4月25日
A面 『身の上のブルース』 作詞:西沢爽 作曲:中川博之 編曲:土持城夫
B面 『或る女の人生』 作詞:荒木とよひさ 作曲:中川博之 編曲:土持城夫
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