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Channel: ディープな歌謡曲の世界~スコティッシュ75のブログ~
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ロス・プリモス「盛り場海峡」【札幌・東京・大阪】

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〽想い出しんしん 雪になる

  夜の札幌 すすきの海峡〽

 

 ロス・プリモスが1987年リリースしたシングル、『別れの雨音』のB面に収録された『盛り場海峡』

 

 この曲はそのタイトル通り”盛り場演歌”的な要素が強い作風となり、ロスプリモスらしいムード歌謡からは少し離れた曲調となっています。

 

 ロス・プリモスも80年代の後半になると本曲の様な、ムード歌謡から少し外れた、当時の演歌・歌謡界の時流に乗った作品がチラホラと見受けられ、これはこれで彼らの作風の幅、レパートリーの広さを窺わせます。

 

 本作は、「はぐれたカモメが とまり木づたい」、「グラスを振れば 波の音」、「二人を乗せる 船がない」と、海辺リを想起させる歌詞が1番から3番まで散りばめられています。

 

 これらがタイトルの『盛り場海峡』とリンクし、「夜の札幌 すすきの海峡」、「夜の東京 新宿海峡」、「夜の大阪 曽根崎海峡」という歌詞に集約、盛り場ネオン街の男女の実らぬ恋が歌われています。

 

 

 さて、そんな『盛り場海峡』を作曲されたのは小林亜星氏という、ロス・プリモス作品としては少々意外(?)ともとれる人選。

 

 小林亜星氏と言えばムードコーラスものとしては、『ふりむかないで』のヒット作がありますが、それ以外だとちょっとパッと思いつく作品が無く、意外と提供が少ないのかなとも思われます。

 

 そういった意味でも、この曲は小林亜星作品では貴重なムード歌謡コーラス作品になるかと思います。

 

 

 そんな小林亜星氏は、2021年5月30日に死去されたというニュースが、この記事を書いている2021年6月14日に報じられました。

 

 改めて日本歌謡界のシーンで活躍された氏の功績を讃え、心よりご冥福をお祈りいたします。

 

 

【レコードデータ】

レコード会社:クラウンレコード

レコード番号:CWA-390

発売日:1987年1月21日

A面 『別れの雨音』

B面 『盛り場海峡』

両面とも 作詞:やしろよう 作曲:小林亜星 編曲:前田俊明

 

 

 


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