〽誰も怨めず 一人あきらめ
風に吹かれて 消える蝶〽
安井千代美氏の代表作はな何と言っても、『冬子のブルース』ですが、彼女の他のレコード作品はあまり中古でも見かけず、その全容はなかなかつかみにくいものとなっています。
そんな彼女の貴重な作品が、今回紹介します1978年発売の『冬の蝶』という曲。
ブラスの和音の音色が中川博之氏らしい、ムード歌謡っぽさを出していますが、本作は氏の作品でもちょっと珍しいバラード調の楽曲です。
高音のピアノの音色なんかも織り交ぜられており、それが冬の寒々しい街を聴取者に想起させてくれます。
そして前述の通りバラード調の曲想が、愛を探し疲れた女性の感傷的な姿を投影しており、詞の世界観を見事に表現した美しいメロディーに仕上がり、中川博之氏の洒落たセンスが光る1曲となっています。
【レコードデータ】
レコード会社:クラウンレコード
レコード番号:CW-1805
発売日:1978年10(?)月?日
A面 『冬の蝶』 作詞:星野哲郎 作曲:中川博之 編曲:小林郁夫
B面 『愛しの花ジンジャー』 作詞:星野哲郎 作曲:麓裕司 編曲:高橋五郎
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