1980年8月にリリースされたアローナイツのLP『演歌熱唱集』です。
1975年のデビュー以来所属していたワーナーから離れ、次にSMSというレコード会社の所属になるのですが、丁度そのレコード会社所属時代にリリースされたLPとなります。
このLPは主に当時の流行歌をアローナイツが唄うというカバーアルバム(一部彼らのオリジナルヒット曲も含まれます)。
以下はこのアルバムの収録曲です。
A面
1.雨の慕情
2.涙きらり
3.おまえとふたり
4.とまり木
5.夢追い酒
6.おれでよければ
B面
1.倖せさがして
2.別れても好きな人
3.舟唄
4.おもいで酒
5.あきらめないで
6.よせばいいのに
どのカバー曲も彼らの色に染まってしまっており、オリジナルの良さを損なわないどころか、なかなか完成度の高いカバーで、オリジナルに引けをとりません。
これもひとえにリードボーカル・木下あきら氏の歌唱力の高さがなせる技でしょう。
私は個人的には『別れても好きな人』なんかが気に入っております。
これはデュエットではなく、アローナイツのみの歌唱です。
アレンジはロスインディオス&シルヴィアバージョンのものを踏襲しておりますが、ロスインバージョンでは前奏間奏でフルートがメインメロを奏でていましたが、アローナイツバージョンはサックスに変更されていました。
サックスに変わることにより、音に重厚さが増しアローナイツの持つ一種の男臭さというものを際立たせているようにも感じます。
この傾向はワーナー時代の『コモエスタ赤坂』や『熱海の夜』等のカバーにも通じる所でしょう。
上記何曲かは他のアローナイツのLPにも収録されているものもあり、また近年発売された彼らのCDBOXでも聴ける曲もあるので、比較的聴くことが容易なものかと思います。