中川博之氏楽曲紹介59 小沢深雪「ラブユー東京」
LPのタイトルが『小沢深雪』という歌手名を据えた非常にシンプルなアルバムです。 このLPは朝日放送系時代劇、「必殺シリーズ」の第五弾『必殺必中仕事屋稼業』の主題歌を歌われていた小沢深雪氏がそれまでの「必殺」主題歌や一般歌謡曲をカバーした楽曲や、オリジナル曲を唄うというコンセプトの元制作されたものです。 この中に永遠の名曲『ラブユー東京』が収録されておりました。...
View Article隠れたご当地ソングの名作⑤ ペギー葉山「渋谷・愛の街」
この曲は2015年11月14日にテレビ朝日で放送された『タモリ倶楽部』(私が住む広島では2016年2月28日の放送)で紹介されていたのを観て初めて知りました。 この日の『タモリ倶楽部』では唯一”区歌”がない江東区の歌を勝手に作ろうという企画でした。その番組の中で他の区がどんな歌を区歌に制定しているのかということで何曲か紹介され、その中に何とな~くムード歌謡の匂いが漂う区歌がありました。...
View Articleクラウンレコード 森雄二とサザンクロス ファンクラブのしおりⅡ
以前の記事で、「森雄二とサザンクロスのファンクラブのしおり」なるものをご紹介したことがありましたが、最近またオークションにて、別口のファンクラブのしおりがサザンクロスのレコードと共に出品されておりましたので入札して手に入れました。 上の画像が今回入手しましたファンクラブのしおりです。...
View Article中川博之氏楽曲紹介60 田代美代子「磐越西線」「喜多方物語」
『磐越西線』、『喜多方物語』と2曲とも福島を舞台にした楽曲です。 中川氏の言によるとこの2曲が制作された背景には、当時のクラウンのある宣伝部社員の方が喜多方出身で親戚も多いのでこの曲の応援が出来るということ。 もう一つは歌唱の田代氏はシャンソン歌手・石井好子氏の門下生。作詞を担当された高畠じゅん子氏も石井門下生の一人で作詞を学ばれおられたということ。つまりお二人は姉妹弟子にあたる。...
View Article中川博之氏楽曲紹介61 黒沢明とロス・プリモス「夜の銀狐」
斉条史朗氏の名曲『夜の銀狐』。 ムード歌謡のヒット曲であることから、ムードコーラスグループもロス・インディオス、敏いとうとハッピー&ブルー、森雄二とサザンクロス等がシングルやアルバムでカバーしております。 今回は先日手に入れました黒沢明とロス・プリモス吹き込みによる『夜の銀狐』の音源をご紹介したいと思います。...
View Article黒沢明とロス・プリモス カバー曲の世界
前回の記事では画像の右側に写ってます『SOUND GALLERY ムード歌謡』に収録されているロスプリの『夜の銀狐』を紹介しました。 今回は上記の『SOUND GALLERY ムード歌謡』にもう一曲、このカセットで私が初めて聴いたビクター音源の『知りすぎたのね』、そして画像左側のアイテム、『Perfection...
View Article中川博之氏楽曲紹介62 児島美ゆき「疾走の口笛」
クラウンレコード制作の「おはようサイクリング推薦歌」と記された非正規盤・PRレコードです。 詳しい発売年度は不明ですが、1970年代前半頃のものかと思われます。 「おはようサイクリング」というのが何かのキャンペーンだったのか、それとも団体名か何かなのかは不明ですが、サイクリングを普及する目的のレコードであることは一目瞭然。 中川氏はB面の『疾走の口笛』という曲を作曲されています。...
View Article広島ご当地ソング紹介34 夕子&英二「ふたりの広島」
詳しい発売年度は不明(恐らく70年代末期?)のテイチクレコード制作のシングルです。 夕子&英二の英二とはA面『盛り場おんな』でソロを務める松原英二氏。(夕子という方は写真もプロフィールもレコードにはなにも記載がありませんでした。) 『ふたりの広島』はレコードジャケット裏の松原氏のプロフィールによると、昭和53年9月仕事で広島へ来たことが縁で『ふたりの広島』を作詞作曲されたとありました。...
View Article隠れたご当地ソングの名作⑥ アローナイツ、森咲あゆみ「六日町ブルース」
このシングルはトラック1にアローナイツ歌唱の、トラック2に森咲あゆみ氏歌唱の『六日町ブルース』がそれぞれ収録されており、デュエット曲ではありません。 曲名にもなっている「六日町(むいかまち)」とはかつて新潟県にあった自治体で、2004年に同県大和市と合併し現在は南魚沼市という自治体名になっています。 この曲も隠れたムード歌謡の名曲かと思います。...
View Article隠れたご当地ソングの名作⑦ ラブ・サントス「松山慕情」
四国愛媛県松山市を舞台にしたムードコーラスです。 中四国を舞台にしたムード歌謡というのは、無いことは無いのですがやはり札幌(北海道)・東京・横浜・大阪・長崎などに比べるとあまり見かけません。 ましてやムード歌謡コーラスグループが歌う楽曲というのはまたさらにグッと数が少なくなるでしょう。 そう言った意味ではこのラブ・サントスの『松山慕情』はなかなか稀有な楽曲と言っても良いかもしれません。...
View Article名優の歌ったデュエット歌謡 「ずるいョ」
『ずるいョ』(作詞:伊藤アキラ 作曲:小林亜星 編曲:高田弘) 先日の9月5日にお誕生日を迎えられて77歳になられた私の大好きな俳優・若林豪氏が1992年12月にリリースされたデュエットシングルCDです。 デュエットのお相手はクラウンの篠路圭子氏。 若林豪氏にとっては恐らく1969年の『花のお江戸のすごい奴』(同名時代劇主題歌)以来の楽曲リリースなのかと思われます。...
View ArticleLP 敏いとうとハッピー&ブルー「ナイトクラブ・オン・ステージ」
『わたし祈ってます』発売の翌年1975年にリリースされたLPです。 帯に「実況録音盤」と銘打たれているように、新宿のヴェルサイユというお店で収録されたハッピー&ブルーの貴重なライブアルバムです。 曲目は以下の通りです。 A面 1.わたし祈ってます 2.メドレー 夜の銀狐~星降る街角 3.やすらぎ 4.心のこり 5.他人じゃないの 6.北へ帰ろう B面 1.どうするつもりなの...
View Article中川博之氏楽曲紹介63 平和勝次とダークホース「大阪の夜は更けて」「港おんなのみれん唄」
『宗右衛門町ブルース』でおなじみ、平和勝次とダークホースの2枚目にして最後のアルバムです。 当初は5人編成のグループでしたが、アルバムの表題曲にもなっている『逢えない涙が雨になる』という3rdシングルより3人編成になりました。 中川氏はこのアルバムのために2曲彼らにオリジナル曲を提供されていました。 まずA面2曲目に配された『大阪の夜は更けて』。...
View Article隠れたご当地ソングの名作⑧ ジ・アーズ「盛り場の女(ひと)」
クールファイブ路線のムードコーラスグループ、ジ・アーズの1971年暮れ(もしくは1972年明け?)に発売されたシングルです。 彼らにはデビュー曲『長崎ごころ』というヒット曲があり、LPも確認出来るだけで2枚存在するのですが、『長崎ごころ』以降に出した曲はさほどヒットに恵まれず解散。 後に「銀河」なるグループ名になったそうですが、その後の消息は杳として知れません。...
View Article中川博之氏楽曲紹介64 森雄二とサザンクロス「京都ろまん」
クラウン時代の森雄二とサザンクロス、ほぼ最末期にリリースされたシングルレコードです。 サザンクロスは(特に中川氏とのコンビネーション作品では)、典型的なムード歌謡といった感じのオリジナル楽曲が大半でしたが、今回の『京都ろまん』はしっとりとした”やや”演歌懸かった歌謡曲仕立てになっています。...
View Article隠れたご当地ソングの名作⑨ 内海アドリブ「別れたらツギのひと」
1981年発売のレコードで、タイトルからも分かるとおり、ロス・インディオス&シルヴィアのヒット作『別れても好きな人』のタイトルパロディ曲です。 曲中「御堂筋」、「中の島」という地名が出来ており、大阪を舞台にした歌であることから歌唱の内海アドリブご両人はジャケットの容姿、名前から関西系のお笑いの方なのかな?と想像するのですが、詳しいことは判りませんでした。 さて、この『別れたらツギのひと』。...
View Article秋庭豊とアローナイツ カバー曲の世界~『別れても好きな人』を聴いて~
1980年8月にリリースされたアローナイツのLP『演歌熱唱集』です。 1975年のデビュー以来所属していたワーナーから離れ、次にSMSというレコード会社の所属になるのですが、丁度そのレコード会社所属時代にリリースされたLPとなります。 このLPは主に当時の流行歌をアローナイツが唄うというカバーアルバム(一部彼らのオリジナルヒット曲も含まれます)。...
View Article『ムードコーラス命です』 エド山口&シルビア
私の心情をタイトルにしたような曲ですが・・・。 この『ムードコーラス命です』(作詞:逢坂俊季 作編曲:伊戸のりお)は2003年にリリースされたエド山口氏と今は亡きシルビア氏のデュエットシングルCDです。 まあ、いわゆるパロディ曲・・・と言っても良いかもしれません。...
View Article隠れたご当地ソングの名作⑩ 和田弘とマヒナスターズ「ふたりの盛岡」「盛岡ブルース」
メンバーの変遷に色々紆余曲折あった和田弘とマヒナスターズが、元のオリジナルメンバーとなって活動を再会した時代(1993年)にリリースされたシングルです。 『ふたりの盛岡』、『盛岡ブルース』の2曲は最近では森本英世氏のアルバムでカバーもされており、なかなかの隠れた名曲だと思います。 『ふたりの盛岡』...
View Article名優・天知茂 ラストアルバム『北の海にて』
名ハードボイルド俳優・天知茂氏が最後に遺した音楽、それがこのLP『北の海にて』です。 このLPが発売されたのが1984年。 1985年に亡くなる前年、このような氏の音楽の集大成とも言うべきアルバムが発売されたのは何かの因縁だったのでしょうか・・・。 帯に書かれているように天知氏の芸能生活35周年記念として、全曲氏の作詞作曲によるオリジナル楽曲で構成されたまさに”意欲作”。...
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