森本英世氏脱退直後の敏いとうとハッピー&ブルーのリードボーカルを務めた、神戸たかし氏がハピブル加入前に在籍されていたグループがこのグリーン・シャンデリアでした。
このレコードの発売は1977年だったのですが、丁度この時代は前述のハッピー&ブルー、森雄二とサザンクロス、名取忠彦とグリーングラス等と言った所謂、ホスト系ムード歌謡コーラスグループが相次いで登場していた時期であります。
そういった背景もあり、このグリーン・シャンデリアの『神戸ろまん』もホスト的なイメージを前面に押し出した、 都会的ムード歌謡曲に仕上がっています。
コーラスには適度な感じでファルセットが入っております。
マヒナの佐々木敢一氏ほど強烈なファルセットではなく、それこそ前述のサザンクロス、グリーングラスに通ずるものがあり、この時代のムードコーラスの特徴を兼ね備えた典型的なグループかと思います。
神戸の街を別れた男性との思い出を辿りながら一人彷徨う女性を歌った曲で、「異人館」、「坂道」、「汽笛(ふえ)の音」、「ポートタワー」、「石だたみ」と神戸らしい単語が曲中には登場します。
なかなかの名曲を残してはいるのですが、残念ながらグリーン・シャンデリア自体のレコードリリース量は自分が把握してるのは3枚のみで、後に佐藤よしおとブルー・セブンというグループのメンバーと共に、ブルートレインというグループに変わってしまったそうです。
【レコードデータ】
レコード会社:ポリドールレコード
レコード番号:DR 6092
発売日:1977年?月?日
A面 『神戸ろまん』
B面 『小指の傷』
両面とも 作詞:山口洋子 作曲:四方章人 編曲:高田弘